マダニが媒介する感染症について
2023.04.14
昨日マダニが媒介する感染症についてニュースで取り上げられていました。
マダニに刺されてしまうと、思わぬ感染症にかかることもあります。そのうちのいくつかを紹介します。
「ライム病」野山に生息する、ボレリアという細菌を持つマダニによって吸着される感染症「ライム病」です。長野県の上高地など、本州の中部以北で多く見られます。
病原体が全身に広がると、神経症状や心疾患、筋肉炎などを起こします。こちらも抗菌薬が有効ですが、やはり鑑別が難しい病気なので、この病気に詳しい医師に診てもらう必要があります。心筋梗塞や関節炎など、のちに症状が出ることもあります。
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」
SFTSというウイルスを保有するマダニに刺されると起こる感染症で、血小板と白血球が減少し、症状としては発熱、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血などです。
ときに腹痛や筋肉痛、神経症状なども見られます。
マダニに咬まれないようにするポイント
草むらにはマダニも生息していると考えて、長袖、長ズボンを着用するなど、肌の露出を控えるなどしましょう。
手首、足首など、『首』という名がつくところからマダニは入ります。
また、二の腕やお腹、ももの内側など、やわらかいところの皮膚をダニは好みます。
衣服の末端を縛って、なるべく虫が入らないようにしましょう。
虫よけスプレーも有効です。
万が一咬まれたら、自分で取らず、皮膚科で除去してもらいましょう。
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